ボトックス療法(ボツリヌス治療)
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- STEP 1丁寧な診査・診断とカウンセリング
- まずは患者様のお口の中を拝見し、歯のすり減り、骨隆起の有無、頬の粘膜の噛み合わせ線などを細かくチェックします。
さらに、実際に咬筋に触れて、くいしばったときの筋肉の硬さや厚みを測定します。
ボトックス療法の仕組み、費用、メリット・デメリット、術後の注意点をしっかりとご説明し、ご納得いただいてから治療計画を決定します。
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- STEP 2お写真の記録と準備
- 治療前の状態を客観的に評価するため、お顔の正面や側面のお写真を記録します。
その後、注射の痛みを和らげるために、必要に応じて注入部位の表面をしっかりと冷やします。
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- STEP 3的確な部位へのアプローチ
- 解剖学を熟知した歯科医師が、咬筋の安全なエリアを見極め、極めて細い医療用の針を用いて薬剤を注入します。
チクッとする程度のわずかな痛みで、施術自体は両頬合わせて5分〜10分程度で終了します。
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- STEP 4アフターケアと経過観察
- 施術当日は、そのまますぐにお帰りいただけます。
注入後、徐々に筋肉がリラックスし始め、一般的には数日から1週間ほどで「あごが軽くなった」という変化を実感される方が多いです。
約2週間〜4週間後に再度ご来院いただき、効果の現れ方や噛み合わせの状態に問題がないかを細かく確認(経過観察)します。
- 妊娠中、授乳中の方、および近いうちに妊娠を計画されている方(男性も含め、投与後一定期間の避妊が必要です)
- 過去にボツリヌス菌毒素を用いた製剤でアレルギー症状を起こしたことがある方
- 重篤な筋力低下を来す神経筋肉疾患(重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など)をお持ちの方
- 喘息などの慢性的な呼吸器障害がある方
- アルコール障害や、特定の薬剤(アミノグリコシド系抗生物質、筋弛緩薬など)を服用中の方(事前の服薬確認を徹底します)
- Q. 注射の後、食事を普通に噛むことはできますか?
- A. はい、日常生活の食事に大きな支障が出ることはほとんどありません。ボトックスは、硬いものを噛み締めるときに使う「余剰な強いパワー」だけを抑えるように量を調整します。ただし、術後数日から1週間ほどは、お肉などの硬いものを噛むときに「いつもよりあごが少し疲れやすい」「力が入りにくい」と感じられることがありますが、これはお薬が正常に効き始めている一時的なサインであり、次第に自然な感覚へと馴染んでいきます。
- Q. 施術後のハレや内出血、痛みはありますか?
- A. 非常に細い注射針を使用するため、強いハレが起こることはほとんどありません。ただし、体質によっては注射した部位にわずかな赤みや、軽度の内出血(青あざのようになること)が稀に生じることがあります。これらは通常、1週間から10日前後で自然に消退し、ファンデーションなどのメイクで隠せる程度のごく軽微なものです。当日のメイクや洗顔も、強くこすらなければ問題ありません。
- Q. 施術当日に気をつけるべきことはありますか?
- A. 注入された薬剤が周囲の意図しない筋肉へ拡散してしまうのを防ぐため、以下の点をお守りください。
注入した部分を指で強く揉んだり、マッサージしたりしないでください。
当日の激しい運動、長風呂、サウナ、過度な飲酒など、血行が急激に良くなる行為は避けてください。(お薬は熱に弱いため、体を温めすぎると効果が弱まる原因になります)
筋肉の過緊張を和らげ、お口と全身の健康を守る先進のアプローチ
「朝起きたときから、顎の周りや頬の筋肉が重だるい」
「無意識のうちに奥歯を強く噛み締めていて、肩や首が凝ってしまう」
「くいしばりのせいで歯がすり減っていると言われた」
「マウスピースをどうしても夜間につけて眠ることができず、他の解決策を探している」
日常生活の中で、このようなお口の周りの緊張感や、それに伴う慢性的な不調に悩まされてはいませんか。
これらのトラブルの背景には、就寝中や日中の集中時に無意識に行われる「歯ぎしり」や「くいしばり(ブラキシズム)」という悪習慣が深く関わっている可能性が高いと考えられています。
上永谷丸山台デンタルオフィスでは、この「無意識の過剰な噛み締め力」に対して、「ボトックス療法(ボツリヌス治療)」を導入しています。
歯科医院で行うボトックス療法(ボツリヌス治療)とは
「ボトックス」という言葉を聞くと、美容医療のシワ取り治療を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、歯科医療におけるボトックス療法は、お口の周りの筋肉の異常な緊張や肥大によって生じる、さまざまな疾患や機能障害を和らげることを目的とした、医学的根拠に基づく治療法です。
筋肉の過緊張を和らげる医学的メカニズム
ボトックス療法では、天然のタンパク質から精製された安全性の高い薬剤(ボツリヌス・トキシン)を、過度に緊張・肥大している咀嚼筋、特に頬の最も大きな筋肉である「咬筋(こうきん)」に対して局所的に注射します。
この薬剤には、運動神経の末端から筋肉へ「収縮しなさい」という命令を伝える神経伝達物質(アセチルコリン)の放出を、一時的にピンポイントでブロックする働きがあります。
命令がブロックされた筋肉は、余分な力を入れようとしても過剰に収縮することができなくなり、結果として硬く強張っていた筋肉が自然とリラックスしていきます。
筋トレを長期間休むと筋肉が適切なボリュームに落ち着いていくのと同様に、ボトックスの効果によって咬筋の過剰な働きが抑えられることで、お口周り全体の緊張が緩和され、歯や顎関節への負担を減らすことができるのです。
歯ぎしり・くいしばりが引き起こす、お口と全身への影響
ご自身がどのくらい強く噛み締めているかは、目に見えないため自覚しにくいものです。
しかし、過剰に発達した咬筋がもたらす破壊力は、お口の中や全身にさまざまなSOSのサインとして現れてきます。
① 歯への直接的なダメージ
歯の摩耗
歯の噛み合わせ面が平らにすり減り、内部の黄色い象牙質が露出してしまいます。
また、根元に強い応力が集中することで、歯の形がくさび状に削れる「アブフラクション」が起き、冷たいものがキーンとしみる知覚過敏を引き起こします。
歯の破折(ひび割れ・真っ二つに割れる)
微細なひび割れ(マイクロクラック)が蓄積すると、ある日突然、歯が真っ二つに割れてしまうことがあります。
根元まで深く割れてしまった歯は、現代の歯科医療でも残すことが難しく、抜歯を余儀なくされる原因となります。
詰め物・被せ物の脱離や破損
どれほど精密に作ったセラミックや金属の詰め物であっても、夜間の強大な圧力によって、割れたり何度も外れたりしてしまうことがあります。
② 顎関節や周囲の組織への影響
顎関節症(がくかんせつしょう)の誘発
クッションの役割を果たす軟骨(関節円板)が圧迫されてズレてしまい、口を開けるときに音が鳴る、顎が痛む、口が指2本分ほどしか開かなくなるといった症状を招きます。
骨隆起(こつりゅうき)の発達
強い力に対抗しようとして、歯ぐきの周りやあごの骨がコブのようにぽっこりと増殖して硬く盛り上がってきます。
③ 全身への症状とコンプレックス
緊張型頭痛・頑固な肩こり
頬の咬筋の緊張は、こめかみにある「側頭筋」や、首、肩へと連鎖的に繋がっています。
そのため、あごの強張りが原因で、毎日のように続く慢性的な頭痛や肩こりに悩まされるケースが非常に多く見られます。
エラの張り(お顔立ちへの影響)
毎日夜間に筋トレをしている状態になるため、頬の筋肉が外側へ大きく肥大し、お顔の「エラ」が張り出して顔が大きく見えてしまうという、お見ためのコンプレックスに繋がることもあります。
当院におけるボトックス療法の具体的なメリットと期待できる効果
当院では、お口のトラブルの根本原因である「筋肉の最大出力」を科学的に適正化することで、以下のような効果を目指しています。
マウスピース治療との違いと補完関係
一般的に歯ぎしり対策として作られる「マウスピース(ナイトガード)」は、歯がすり減るのを物理的に防ぐために非常に重要な装置です。
しかし、マウスピースは「筋肉が縮もうとする力そのもの」を弱めるわけではありません。
ボトックス療法は、筋肉の過剰なパワーそのものを根本側からボリュームダウンさせるため、以下のような方に適しています。
マウスピースを違和感からどうしても外してしまい、朝までつけていられない方
マウスピースをはめていても、翌朝にあごの疲労感や頭痛が残る方
マウスピースが数ヶ月で削れて穴が空いてしまうほど、噛み締め力が強い方
ボトックス療法に期待できる医療効果
無意識の噛み締めによる破壊的な力を緩和
睡眠中の無意識のパワーを適正なレベルにまで抑え込み、大切な天然歯や、高価なセラミックなどの修復物を長期的に保護します。
顎関節症の痛みと開口障害の緩和
顎関節にかかる過度な圧迫(除圧)がなされるため、関節内部の炎症が静まり、お口の開閉がスムーズに行えるようサポートします。
筋肉由来の頭痛・肩こりの軽減
頭部や首回りの筋肉の連鎖的な緊張が解き放たれることで、長年どこへ行っても良くならなかった頑固な頭痛や首・肩の重苦しさが和らぐ方が多くいらっしゃいます。
フェイスラインの自然な調和
過剰に発達していた筋肉が本来の適切なボリュームへと戻るため、エラの張りがすっきりとし、お顔立ちのラインが自然で柔らかな印象へと調和していきます。
施術の流れ
持続期間と治療の間隔について
ボトックス療法の効果は永続的なものではありません。
お薬の作用は一般的に約数ヶ月から半年程度持続し、その後は徐々に筋肉の働きが元に戻っていきます。
しかし、効果が切れる前の適切なタイミング(半年に1回など)で定期的に処置を重ねていくと、筋肉そのものが「過剰に緊張しない良好な状態」を学習し、徐々に効果が長持ちしやすくなったり、くいしばりの悪習慣そのものが自然と落ち着いていったりする傾向があります。
ご利用いただけない方(禁忌・注意事項)
以下に該当する方は、安全上の理由からボトックス療法をお受けいただくことができません。
※ボトックス療法は、歯ぎしりやくいしばりによる諸症状の緩和、筋肉の過緊張の改善を目的とした「自費診療(自由診療)」となります。
事前のカウンセリングにて、総額の費用設定をご提示いたしますのでご安心ください。
よくあるご質問
